この記事ではこれからゲーミングPCを購入しようと考えている、ゲーミングPC未購入者の方向けに、10年間現役で使えるゲーミングPCを想定したスペックの選び方について紹介したいと思います。
ゲーミングPCに興味がある方はぜひ、参考にしてみてください。
■目次
形状はデスクトップPC
基本的にノートPCとデスクトップPCのどちらかから選ぶことになると思いますが、断然デスクトップPCをオススメします。
なぜなら私はゲーミングノートPCを使っていて、ノートPCに限界を感じているから(笑)
ディスプレイもキーボードも別途用意する必要が無く、小さくて軽いのが魅力的だったのでゲーミングノートPCを購入しましたが、やはりスペック的に限界が存在します。
価格的にも同じスペックで比較するとデスクトップPCの方が1~3万ぐらい安く済みますしね。
また、デスクトップPCと違い、パーツが壊れたら取り替えるというのが難しい場合が多いので、最悪壊れたらどうしようもないというリスクも抱えています。
これらの点から、どうしてノートPCでなくてはいけない理由がない限り、デスクトップPCを選んだ方が良いと思います。
ケースサイズはミドルタワー
デスクトップPCの場合、躯体となるケースサイズとして上から
- フルタワー
- ミドルタワー
- ミニタワー
- スリム
- 小型
と分かれています。
※メーカーやサイトによって定義が異なる場合があります。
※コンパクトやキューブ型などのケースサイズも定義として追加しているメーカーもあります。
将来的なPCの拡張やメンテナンス、価格的面など長期的に考えるとミドルタワーが一番優れていますので、基本的にはミドルタワーをオススメします。
ただフルタワーほどではありませんがミドルタワーもそれなりに大きなサイズですので、どうしても部屋の大きさ的にミドルタワーが難しい場合は、ミニタワーという選択肢も有りだとは思います。
CPUはintel Core i7 ※2021年現在
パソコンの頭脳となるCPUはintel Core i7がコスト的にもちょうど良いかと思います。
Core i5だとゲームによってはギリギリの性能の場合もありますし、Core i9だと価格的に高くなりすぎるのでライトゲーマー向けでは無くなってしまうので消去法でCore i7に実質収まる形になります。
なおAMD製のCPUもありますが、ほとんどのゲームで「intel Core i5 代●世代以上」みたいな表記をしている場合が多いので、パソコンの知識が豊富でない時はintel製のCPUにしておいた方が無難です。
GPUは比較的最新のGTX ※可能ならRTX
最近はCPUの処理機能だけで動かせるゲームも増えてきていますが、基本的にPCゲームはGPU(グラフィックボードやビデオカードと呼ばれる場合もあります)が必要になります。
このGPUもCPUも同様「GTX ●●●以上」のような表記をしているので、比較的最新のGTXを選べば大丈夫かと思います。
なお、最近のGTXを調べるには購入を検討しているBTOパソコンサイト(マウスコンピューターやパソコン工房など)で、絞り込み検索をする際に「グラフィック」や「GPU」の項目の中で数字が大きいものものが最近のGTXになります。
また、もし可能なら価格的には高くなりますがRTXシリーズを選ぶのも有りだと思います。
RTXは簡単に言ってしまえばGTXよりも高機能な処理ができるGPUです。
グラフィック処理が求められるゲームや、FPSなどのパソコンスペックが成績に影響するようなジャンルの場合、処理能力が高いRTXでないとストレスが溜まる場合もありますので、遊びたいゲームやジャンルが決まっているのなら思い切ってRTXシリーズを選んでみてはいかがでしょうか。
CPUクーラーは静音性が高い空冷式
CPUが発生する熱を冷やすCPUクーラーですが、個人的には空冷式ファンで静音性が高いと記載されているものの方が良いと考えています。
水冷式や冷却性能が高いクーラーの方が良いと思ってもいますが、音がうるさいのが個人的には嫌なので、静音性を重視しています。
※冷却性能は部屋のエアコンの向きや扇風機でうまく調整してます(笑)
CPUグリスは熱伝導率が高い有料グリス
CPUグリスは、CPUとCPUクーラーの間に塗る熱伝導材になります。
熱伝導率が高いグリスほど、効率よくCPUを冷やせます。
CPUグリスは基本的には各BTOメーカー標準のグリスが塗られていますが、別途カスタマイズで塗るグリスを有料で変えることもできます。
オススメという記載がある、熱伝導率が高い有料グリスにしておくのを個人的はオススメしています。
メインメモリ16GB ※可能なら32GB
メインメモリは最低16GB、可能なら32GBにしておいた方が良いです。
というのも、2021年現在は8GBでも遊べるタイトルが多いですが、徐々に12GBや16GB無いと難しいようなタイトルも出てきているので、長期的にゲーミングPCを使うことを考えると最低でも16GBは実質必要かと思います。
1stストレージ(いわゆるCドライブ)はSSD(NVMe M.2)の1TB
SSD(NVMe M.2)は値段が高いということもあるので、512GB(実質最低ストレージ容量)を選びたくなりますが、快適な動作を考えると1TBは欲しいところです。
2TBまであれば十分ですが、値段も結構するので、1TBが現実的に良い気がします。
2ndストレージ(いわゆるDドライブ)は無くてもOK
2ndストレージの有無は正直、欲しい人は入れれば良いし、要らない人は無くても良いという考えています。
外付けHDDでも同じことはできますので、ノートPCのように持ち運びしないデスクトップPCならなおさら好き好みだけで選べばいいかなと思っています。
※持ち運び前提で購入するようなノートPCは持ち運び機材が増えてしまうので2ndストレージの有無は人によっては重要な項目になるかもしれません。
光学ドライブは無くてもOK
光学ドライブは個人的には無くても困らないかと思います。
というのも、現在ほとんどのソフトがダウンロード前提で、CDから読み込むことがかなり減っています。
またどうしてもCDから読み込むことが必要になったとしても、外付けの光学ドライブ(有名メーカーの2,000円のもの)を購入すれば済む話なので、わざわざ最初から入れる必要はあまりないと思います。
電源は850Wの80PLUS(R) GOLD以上
デスクトップPCで最も重要と呼ばれる電源ですが、850Wの80PLUS(R) GOLD以上ならば、とりあえずは困らないかなと思います。
もちろん容量が多いに越したことはありませんが、購入してすぐ自分で改造でもしない限りは、数年の間は必要容量は大きく変わらないと思われます。
また改造が必要になるころには電源も性能が向上しているものが出ているはずなので、電源を変える必要が来た時に再検討した方が良い気がします。
オフィスソフトは無くてもOK
既に使っているパソコンがあり、その中にオフィスソフトが入っている人は、オフィスソフトは入れなくても大丈夫だと思います。
ただし、既に使っているパソコンがほぼ動かない、もしくはオフィスソフトが入っておらず、オフィスソフトを使いたい人は入れた方が結果的にコストを抑えられます。
というのも、後からオフィスソフトを入れようとした場合、市販されているオフィスソフトは2台分の価格(2台までインストール可能)になっているため、1台分余計に出費が発生します。
私はこれで失敗した(笑)ので、ゲーミングPC購入時点で将来的にオフィスソフトのインストールを検討しているなら、購入時にカスタマイズすることをオススメします。
★まとめ(仕様表および価格帯)
あくまでも私個人の見解で、ゲーミングPCの推奨スペックを紹介してきました。
表でまとめてみると、こんな感じになります。
形状 | デスクトップPC |
ケースサイズ | ミドルタワー |
ミドルタワー | intel Core i7 ※2021年現在 |
GPU | 比較的最新のGTX ※可能ならRTX |
CPUクーラー | 静音性が高い空冷式 |
CPUグリス | 熱伝導率が高い有料グリス |
メインメモリ | 16GB ※可能なら32GB |
1stストレージ(Cドライブ) | SSD(NVMe M.2)の1TB |
2ndストレージ(Dドライブ) | 無くてもOK |
光学ドライブ | 無くてもOK |
電源 | 850Wの80PLUS(R) GOLD以上 |
オフィスソフト | 無くてもOK |
一般的に言われていることも考慮しているので、そこまで間違った仕様ではないと思います。
そして、おそらくほとんどの人が気にされている上記スペックでの価格ですが…。
20~30万円
となっています。
…高いですよね。。。
でも更に悲しいお知らせになるので、この価格、別に私が高く見積もっているわけではなく、10年ぐらい現役で使えるゲーミングPCを考えると、どうしてもこのぐらいの金額が掛かってしまいます。
実際、プロゲーマーや有名ゲーム実況者とのコラボゲーミングPCを見てみると、ほぼ20万以上の値段となっています。
ゲーミングPCってお金が掛かるんですよね…(泣)
オススメのBTOパソコンメーカー
ここまで仕様について紹介してきましたが、最後にゲーミングPCを購入するBTOパソコンメーカーについて、オススメのメーカーを紹介したいと思います。
なお、これから紹介するメーカーのカスタマイズ画面を考慮しながらこの記事を書きましたので、実際に購入する際にも上記仕様が参考になるのではないかと思います。
なお、どれも国内生産の日本メーカーなので安心して購入できます。
パソコン工房
ゲーミングPC初心者向けの低価格ゲーミングPCが多い上に、カスタマイズの幅が広いので、カスタマイズ次第で自分に合ったゲーミングPCを組めるのが魅力のメーカーです。
私が現在使っているパソコンも、パソコン工房でカスタマイズして購入したゲーミングノートPCです。
マウスコンピューター
パソコン工房と同様、ゲーミングPC初心者向けの低価格ゲーミングPCが多い上に、カスタマイズの幅が広いメーカーです。
私が現在使っているパソコンはパソコン工房で組んだパソコンですが、ギリギリまでマウスコンピューターで組むか迷いました。
そのぐらい価格もカスタマイズ性もパソコン工房とマウスコンピューターは似ています。
なお、最終的にパソコン工房を選んだ理由は、まったく同じスペックをパソコン工房とマウスコンピューターで組んだ際、2万円ぐらいパソコン工房が安くなったためです。
ドスパラ
ドスパラもゲーミングPC初心者向けの低価格ゲーミングPCが多い上に、カスタマイズの幅が広いメーカーですが、ノートPCのカスタマイズがほぼできなかったので、ノートPCがどうしても欲しい人には相性が悪いかもしれません。
その代わり、デスクトップPCのカスタマイズ性はマウスコンピューターよりも広いので、デスクトップPCを購入する際は、ぜひ検討したいメーカーです。
なお、上記メーカーで購入する際に少しでも安く済ませたい場合はハピタスというサービスを利用することをオススメします。
ハピタスについての紹介している記事がありますので、興味のある方はぜひこちらの記事を見ていただければと思います。
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補足:税抜き15万円前後で抑えたい場合
先ほどゲーミングPCは20~30万円とお伝えしましたが、どうしても15万円程度(税抜)に抑えたいという人もいると思います。
15万円で抑えることもで一応はできますが、スペック的に長期利用は難しい場合もあるので、あくまでも補足的な方法として紹介しときます。
①価格帯で無理やり絞り込む
BTOメーカーサイトで15万円以下で絞り込めば、15万円以下に抑えることはできます。
ただし、これはカスタマイズを一切しないので、場合によっては望んだスペックには全然足りないゲーミングPCになってしまうこともあります。
②ゲームタイトル推奨パソコンを選ぶ
ゲームタイトル推奨パソコンはそのゲームが安定して動作する最低スペックで組まれている場合が多いので、15万円以下で収まっていることがあります。
遊びたいゲームが有名タイトル(例えばマインクラフトなど)で、そのゲームしか遊ぶ予定がない人はゲームタイトル推奨パソコンでも全然大丈夫かと思います。
ただし、ゲームタイトル推奨パソコンは数量が少ないため、購入しようと思った頃には既に在庫切れということもありますので、定期的にBTOメーカーサイトを巡回する必要があります。
③Amazonで購入する
意外にもAmazonでもゲーミングPCを購入することができます。
しかも10万円ちょっとで、それなりに高スペックなゲーミングPCを購入できるので価格面だけで考えればBTOパソコンメーカーで購入するより低コストで済みます。
しかし、カスタマイズができない上、15万円以下のものは実質ゲーミングノートPCしかありません。
Amazonを普段から使っており、スペックも特に気にしない人は良いかもしれません。